

表4

表5
実験2(表4)
次に水道水に一%の塩を混ぜたものを滴下させると、絶縁材の表面で瞬時に発熱して沸騰し、トラッキングの放電火花が発生した後急速に温度が下がった。
一方トラッキング発生と同時に装置が作動して発熱体が発熱し始め、一三〇℃近くに達しその後も七分問一〇〇℃以上の状態が続いていたが、このときのセンサーには僅か一〜五mAの電流が流れているだけであった。これはトラッキングが起こると、プラグの絶縁材の表面が全く発熱しないような場合でも僅かな電流が漏洩していることを示しており、初期のグラファイトが発生したものと考えられ、表2-1、2の性能試験結果と併せて本装置が有効に作動することが再確認された。
実験3(表5)
次に実験2で一度トラッキング状態となった実験材料を用いて、直接水を滴下するのではなく、結露状態を想定して水蒸気(水道水のみ)を発生させ、結露が発生して装置が作動した時点で水蒸気の発生を止めて測定を行った。
これを見ると空気中の湿度が高くなり結露状態になるだけで、一度トラッキングが発生したものは初期状態でも漏洩電流が流
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